地域教育連絡協議会 www.chikyoren.org

2004年度総会行われました。

2004年5月30日日曜日、三鷹文化学習センターにおいて、地域教育連絡協議会2004年度総会が行われました。

参加者(敬称は略させていただきます。)

エルムアカデミー 矢沢・中塚・塩士・加藤
三鷹文化学習センター 佐藤・山本・丸山・藤井
なかの子ども空間 瑞湖
小金井学習センター 田川
大東塾 平塚
個人会員 立花・橘
新個人会員 橋本
文章にて参加 高橋(帯広から)
後日メールで参加 長田(裾野から)

 以上16名によって、こじんまりとした雰囲気の中、熱く多義にわたり地教連の今後が語られました。中でも、9月から始まりますLD研究会の事や三鷹の進めているコミュニティーベーカリー「風のすみか」見学会からは、地教連が今までの活動にプラスアルファーされた『新・地教連』が誕生していたようにも感じ取りました。

 ここのところは、すでに常任段階でも意思統一をしていた関係で、早速、6月17日第一回のLD研究会準備会を品川のエルムアカデミーで開き、エルムの中塚氏の担当している子どもの様子と対応が論議されました。

 又、「風のすみか」で試作されているパンも日々上手さが増し、経営者として・お客として・債権者として、それぞれの立場のものが皆、満足できる「パンやさん」としてこれからも協働していきたいものです。

 一方、地教連が抱えている「学力問題」や塾の経営の在り方などについては、個々の問題を精査しながら議論を構築させて行きたいと考えています。

 さらに、各塾相互間においてインターネットを利用しながら、議論できあえるような条件整備も早急に行う必要があるようにも思えます。

 どうか皆さん、『新・地教連』が今までの地教連と同じように一生懸命活動できますようお力・お知恵をお貸し下さいませ。 今後も何卒よろしくお願い致します。

地教連常任委員・大東塾・平塚


2004年度総会報告

 私たち地域教育連絡協議会(略称:地教連)は『「子どもの可能性を地域から」を合言葉に、競争を強いるのではなく、何でも言えてホッとできる仲間関係の中で、学び育ちあえる場をめざして活動している各地の「塾」のネットワーク組織』(地教連のよびかけより)として、1990年の創立以来、以下の項目で、年1回の総会を軸に様々な活動を進めてきました。

  1. 確かな学力
  2. 学びの場の保障
  3. 地域教育運動のネットワーク
  4. 地域塾のネットワーク

 しかしながら、急激な少子化の進行にともない会員塾でも転・廃業が増加し、塾としての会員が減少したり、逆に、情勢の変化からフリースクールやフリースペース、子育てNPOの会員、第二の人生を視野に入れた学校関係者の個人会員が増えたりという状況にありました。そのために、昨年の総会は以下のような理由で延期を決定しました。

  『地教連が結成されて13年を経た今、教育情勢が当時と現在で大きく変貌しています。特にここ数年の教育情勢は急進展を遂げています。そのために、地教連の組織改編も視野に入れて、地教連の役割を再定義し、活動の方向性を整理していく必要に迫られていると考えているからです。

 1年という時間をかけて、今後の中長期的な地教連のあるべき方向を探りたいと考えています。特に、常任委員会では十分に時間を取り、現在の教育情勢の分析を軸にしながら地教連の組織の在り方や活動の在り方を検討していきたいと思っています。

 また同時に、並行して常任委員会の論議を公開し、全国の会員からの意見も募り、反映して十分論議を尽くしたものにしていきたいと考えています。』

 この決定に基づき、会員アンケートを実施13団体・個人(別紙参照)から集約され、常任委員会は総会後この1年間で10回会議を開催し論議を重ねてきました。

 常任委員会の論議では、現在、日本全国各地で進行している教育情勢を、経営問題とも絡めて、意見を交換し分析をしてきました。いくつ主なものを列挙しておきます。

  • 学歴・学力・所得階層の二極分化の固定化の問題。
  • 全児童対策として子どもの居場所を行政側が提供している実態。
  • 父母の求めるニーズの変容。学力サービスのみを求める風潮(学力偏重)の増加。
  • LD・ADHDの地域での受け皿の問題。学校では受け入れが困難になっている実態。
  • 子どもの学習離れの更なる進行。学力格差の増大の実態。
  • NPOの新しい学校作り(藤沢ライナス・東京シュタイナーシューレ)、塾や予備校の学校作り(岡山朝日学園など)の進行状況。
  • 不況と少子化での生徒の落ち込みが激しく、また塾の滞留期間が減少している、などの問題。

 この情勢部分は全国の会員のみなさんから意見を多くいただきたいと思っています。特に、経営に関して、各地の塾の果たしてきている役割とその困難の質を分析を深めていきたいと考えています。

 また、常任委員会では以上の論議を踏まえ、いくつかの地教連のスタンスを整理し確認しました。これらのスタンスは地教連の14年間の活動を否定するものでなく、これまでの活動を発展させてきたものと考えています。

地教連のスタンス

・学校を含めて内部とつながるネットワークを重視する。反学校的な立場をとらない。
 現在進めれている教育改革は、賛否両論を含めて、様々なとらえ方をすることが可能です。しかし、開かれた学校づくりなどいくつかの施策では、取り組み方次第で子どもたちを取り巻く大きなネットワークを構築することが可能です。

・青年の自立支援まで視野に入れる進路問題を重視する。
経済情勢は依然厳しく、青年の雇用についても失業率は群を抜いています。特に、底辺高や定時制に通う青年、不登校・引きこもりの青年の雇用はほとんどない状況です。地域からの仕事興しや仕事斡旋も含めて、彼らの自立支援を促すとともに、それを視野に入れての進路指導が大切です。

・地域のネットワークを活用し、新しい公共性に依拠する。
 日本でもNPOが認められて6年。NPO活動が一定評価され定着もしてきました。私たちの進めてきた教育活動の多くの部分は学校を補完し子どもたちの発達を保障してきた公共性のあるものです。その意味では、塾の経営基盤強化の戦略としていくことができます。

・商業主義に組みをしない。
 教育を教育産業と位置づけて、ビジネス・儲けだけの手段にするような考え方は私たちの考えではありません。

以上の論議を踏まえて、地教連の現組織を3年後を目途に、NPO組織に改編する方向を打ち出します。

地教連の組織をNPOにすることで以下のことが実現しやすいと考えられます。

  • 地教連の進めてきた教育研究活動を事業化し、広めていく際に大きなポイントとなる。学校とも共同研究がしやすくなる。
  • 行政との関わりでもスムーズにことが運びやすい。各地でも行政とはNPO地教連の支部ということでつながりをつけられる。
  • 子育て市民事業の位置づけを、教育をこえることで、ネットワークを広げる可能性がある。様々なNPO分野とのリンクを増やすことができる。
  • 学校作りや協働事業などの今後の発展可能性に向けて基盤となる。
  • 新しい地域ネットワークとなり得る。

具体的には、広域認可(全国組織)のNPOとして申請を監督官庁にすることになります。

2004-2005の年間重点方針

・特別支援の子どもへの対応
・LD問題:事例検討(事例収集)と原論を学び、個々の塾の対応力量を引き上げる。
6月から8月にかけて研究会を準備し、9月から12月にかけて研究会を連続4回でおこなう。2月には研究成果発表会をおこなう。
 スーパーバイザー、トレーニングアドバイザーも予算化し、多くの研究者も巻き込んだ会として位置づける。
候補:日本LD学会(上野一彦氏)、精神科医(吉岡隆之氏)、数教協(三川一夫氏、松井幹夫氏)、親の会、都障教組、滋賀大学、江原さんから紹介などから検討をする。
・自立支援への取り組みを含めて進路進学問題を交流する。

・「学力をどうとらえるか」という課題
 『学びをつくる会』と連動し、学びと学力のとらえ方を整理し論議する場を、HP上に設けるとともに、会報上でも論議をする。

・価値ある情報を、素早く交流するシステムの拡充を進める。
特に、ホームページの改善を以下のように進めていく。
管理はエルムサービスサプライに移行。デザインを一新する。良心的な塾のポータルサイトの位置づけもつくる。
素早い内容更新、常任委員会論議の反映、相互リンクの拡充をはかる。
また、以下のような情報交換の場ともする。
・教育NPOやチャータースクール・NPO学校など調査・研究
・塾の情報交換:地域交流、相互援助。
・教科教育、進路教育、特別教育などの研究

・現場と教育専門家(研究者・退職教員など)をつなぐ共同化のネットワークを位置づける。
特に退職教員の第二の人生を支える取り組みをすすめるともに、彼らの力を貸してもらう取り組みを重視する。

・幅広い層に地教連のネットワークを売り込み、組織の拡大をはかる。

・他団体との共同連携をつよめていく。
  • 全進研、教科研、学びをつくる会、
  • 子どもを守る文化会議
  • 子育て文化協同全国集会

・年会費・会員問題
 年会費を2年以上滞納の場合、退会と見なし、退会措置とします。
 会費納入については自主的に納入をお願いします。
 団体会費  10,000円(専任職員が2人以上いる団体に適用)
 個人会費   4,000円
 賛助会費    2,000円
 学生賛助会員 1,000円

・年間計画
5/30 総会 みたか文化学習協同センター  14時から16時
    16時からパン工房「風のすみか」見学会
    17時から交流会
6 LD研究会準備会 常任委員会
7 LD研究会準備会 常任委員会
9 第1回LD研究会
10 第2回LD研究会 NPO問題論議
11 第3回LD研究会
12 第4回LD研究会
2 研究発表会もしくは研究合宿


お問い合わせはエルムアカデミー(荏原教室)、またはお問い合わせフォームよりお願い致します。